クレアチンは「飲むステロイド」ではない!科学が証明した3つの効果と副作用の真実【論文解説】

クレアチンは飲むステロイドではない!科学的な効果と副作用の真実を解説するアイキャッチ画像 TITLE: クレアチンは飲むステロイドではない?科学が証明した効果と副作用 FILENAME: creatine-not-steroid-science-effects. インナーケア

「もっと重いウェイトを持ち上げたい」「疲れにくい体が欲しい」「最近、頭の回転を良くしたい」

もしあなたがそう願っているなら、「クレアチン」は、現在人類が手に入れられるサプリメントの中で、間違いなく最強かつ最良の選択肢です。

しかし、ネット上には「ハゲる」「太る」「腎臓に悪い」といった怖い噂も飛び交っています。果たして、これらは本当なのでしょうか?

この記事では、科学論文のゴールドスタンダード(金字塔)とされる国際スポーツ栄養学会(ISSN)の公式声明や、最新のメタ分析に基づき、クレアチンの真実を中学生でもわかるように徹底解説します。

【結論】クレアチンの科学的評価:「人類史上、最も効果的で安全なサプリメント」

結論から言います。クレアチンは、「現在利用可能なサプリメントの中で、高強度運動のパフォーマンスを向上させ、除脂肪体重(筋肉量)を増やすために最も効果的な栄養補助食品」です。

これは、サプリメントメーカーの宣伝文句ではありません。世界中の科学者が検証し、国際スポーツ栄養学会(ISSN)が公式に発表した科学的な事実です。

科学的評価のまとめ:

  • 筋力・パワー: 明確に向上する(有意差あり)。
  • 安全性: 健康な人が推奨量を守る限り、腎臓への悪影響はなく極めて安全。
  • 脳機能: 記憶力や知能テストの成績が向上する可能性が高い。

根拠となる「科学的研究」の全貌

では、具体的にどのような研究に基づいているのでしょうか。信頼性の高い2つの研究(メタ分析)をご紹介します。

どんな研究だったのか?

まず1つ目は、国際スポーツ栄養学会(ISSN)による2017年のポジションスタンド(公式見解)です。これは数百におよぶ過去の研究を網羅的にレビューしたもので、スポーツ栄養学における「法律」のような重みがあります。

2つ目は、2017年に発表されたランダム化比較試験のメタ分析(Lanhersら)です。この研究では、クレアチンを摂取したグループと、プラセボ(偽薬)を摂取したグループを比較し、上半身と下半身の筋力がどう変化したかを厳密に解析しました。

驚きの検証結果と数値

これらの研究から導き出された数値は、衝撃的なものでした。

1. ベンチプレスとスクワットの最大筋力が向上
Lanhersらの研究によると、クレアチン摂取群はプラセボ群と比較して、以下の通り有意に筋力が向上しました。

  • ベンチプレス(上半身): 平均して 約1.4kg〜4.4kg の挙上重量増加
  • スクワット(下半身): 平均して 約5.6kg〜11.3kg の挙上重量増加

「たった数キロ?」と思うかもしれませんが、トレーニング上級者にとって、サプリメントだけでこれだけの「上乗せ」ができるのは驚異的なことです。

2. パフォーマンスが最大15%向上
ISSNの報告によると、短期間のクレアチン摂取で、最大筋力やスプリント回数が 5〜15% 向上することが示されています。これは、100m走で言えば数メートルの差、ベンチプレスならあと1〜2回のレップ(回数)の差に相当します。

なぜ効くのか?メカニズムをわかりやすく解説

なぜ白い粉を飲むだけで、これほどのパワーが出るのでしょうか。その秘密は、細胞の中にある「エネルギー通貨」の仕組みにあります。

細胞の中で何が起きている?:ATPという「電池」の話

私たちの体が動くとき、ATP(アデノシン三リン酸)という物質を使います。これを「充電された電池」だとイメージしてください。

  1. 筋肉が動くと、電池(ATP)が使われ、ADP(アデノシン二リン酸)という「空っぽの電池」になります。
  2. 激しい運動をすると、体内の「充電された電池」はたった数秒で尽きてしまいます。
  3. ここで登場するのがクレアチン(クレアチンリン酸)です。クレアチンは、いわば「超高速の携帯充電器」です。
  4. クレアチンは、自分の持っているエネルギーを「空っぽの電池(ADP)」に素早く受け渡し、一瞬で「充電された電池(ATP)」に戻します。

つまり、体内にクレアチンがたくさんあるということは、「予備の充電器を大量に持っている状態」と同じです。だから、普段ならバテてしまう「あと1回」の挙上が可能になるのです。

[クレアチン 認知機能] に関する詳細解説

実は最近の研究で、クレアチンは「脳のサプリメント」としても注目されています。

脳も筋肉と同様に、大量のエネルギー(ATP)を消費する臓器です。2018年のAvgerinosらによるメタ分析(システマティックレビュー)では、健康な成人において、クレアチン摂取が以下の能力を向上させる可能性が示されました。

  • 短期記憶(ショートタームメモリー)
  • 知能テストや推論能力

特に、「高齢者」や、食事からクレアチンを摂取しにくい「ベジタリアン(菜食主義者)」、そして「ストレスがかかった状態(寝不足など)」の人において、その効果が顕著に出ることがわかっています。勉強や仕事で頭をフル回転させたい人にも、クレアチンは強い味方になるかもしれません。

[クレアチン 副作用] と正しい使用法

「効果がすごい=副作用も怖い」と考えるのは自然なことです。しかし、クレアチンに関しては、多くの「副作用」は誤解に基づいています。

副作用のリスク:噂の真相

  • 「腎臓に悪い」説:
    【科学的判定:× 嘘】
    健康な人が推奨量を摂取する限り、腎機能に悪影響を与える証拠はありません。ただし、元々腎臓に疾患がある人は医師への相談が必要です。
  • 「ハゲる」説:
    【科学的判定:△ 根拠薄弱】
    過去に1件だけ、薄毛に関連するホルモン(DHT)レベルが上がったという研究がありましたが、直接的に「脱毛が増えた」ことを証明した研究はありません。現在の科学的コンセンサスでは、クレアチンがハゲを引き起こす直接的な証拠はないとされています。
  • 「太る」説:
    【科学的判定:〇 半分本当】
    体重は増えます。しかし、これは「脂肪」ではなく「水分」です。クレアチンは筋肉の中に水分を引き込む性質があるため、飲み始めに1〜2kg体重が増えることがよくあります。これは筋肉が張っている証拠であり、太ったわけではありません。

失敗しない使い方:初心者は「毎日5g」から

難しい計算は不要です。以下のシンプルなルールで始めてください。

  • 摂取量: 1日 3g〜5g
  • タイミング: いつでもOKですが、「トレーニング後」や「食後」が吸収が良いとされています。
  • 飲み方: プロテインや水、ジュースに混ぜて飲む。
  • ローディング(大量摂取期間)は必要?:
    急いで効果を出したいアスリート以外は不要です。毎日3-5g飲み続ければ、約1ヶ月で体内のクレアチンタンクは満タンになります。お腹を壊すリスクも減らせます。

よくある質問 (Q&A)

Q1. 女性が飲んでもムキムキになりすぎませんか?

A. なりません。
女性は男性ホルモンが少ないため、サプリメントだけで過剰に筋肉が肥大することはありません。むしろ、引き締まった体作りや、日々の活動エネルギー向上に役立ちます。

Q2. 飲むのをやめるとどうなりますか?

A. 徐々に元の状態に戻ります。
貯蔵されていたクレアチンが約4週間かけて自然に排出されます。筋肉内の水分量も戻るため、体重が少し減り、発揮できるパワーも摂取前に戻りますが、副作用のようなリバウンドはありません。

Q3. どの種類のクレアチンを買えばいいですか?

A. 「モノハイドレート(一水和物)」一択です。
「HCL」や「バッファード」など高価な新型クレアチンも売られていますが、最も研究が進んでおり、安価で、効果が確実なのは「クレアチン・モノハイドレート」です。成分表示を見て「Creapure®(クレアピュア)」ブランドのものを選べば品質も間違いありません。

まとめ

クレアチンは、魔法の粉ではありませんが、「科学が保証する努力の増幅装置」です。

  • 効果: 筋力UP、パワー向上、脳機能改善。
  • 仕組み: 体内の「電池切れ」を防ぐ急速充電器。
  • 安全性: 非常に高い(水分で体重は少し増える)。
  • Next Action: まずは安価な「クレアチン・モノハイドレート」を購入し、明日から1日5g、プロテインと一緒に飲み始めてみてください。1ヶ月後のバーベルの軽さに驚くはずです。

参考文献

  • Kreider, R. B., et al. (2017). International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine. Journal of the International Society of Sports Nutrition. https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-017-0173-z
  • Lanhers, C., et al. (2017). Creatine Supplementation and Upper Limb Strength Performance: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sports Medicine. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27328852/
  • Lanhers, C., et al. (2015). The Effects of Creatine Supplementation on Upper- and Lower-Body Strength and Power: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sports Medicine. (Note: Often cited in conjunction with the 2017 specific analysis)
  • Avgerinos, K. I., et al. (2018). Effects of creatine supplementation on cognitive function of healthy individuals: A systematic review of randomized controlled trials. Experimental Gerontology. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29704637/

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【Threads投稿文(5連投)】

1/5
「飲むステロイド」なんて呼ばれることもありますが、クレアチンはもっと地味で、でも「最強」のサプリです。
国際スポーツ栄養学会(ISSN)が「最も効果的」と認めた白い粉。
筋トレ民だけでなく、頭を良くしたい人にも効果があるって知ってました?
科学的根拠(エビデンス)ベースで解説します。👇

2/5
【なぜ効くの?】
わかりやすく言うと、クレアチンは体内の「急速充電器」です。
筋肉を動かす電池(ATP)は、激しい運動ですぐ切れます。
クレアチンは、切れた電池を一瞬で復活させます。
だから「あと1回」が挙がる。
この「あと1回」の積み重ねが、数ヶ月後のデカい筋肉を作ります。

3/5
【どれくらい凄いの?】
複数の研究をまとめたデータによると:
✅ベンチプレスのMAXが平均1.4kg〜4.4kgアップ
✅スクワットのMAXが平均5.6kg〜11.3kgアップ
✅短距離走などのパフォーマンスが最大15%向上
これ、飲まない理由探すほうが難しいレベルです。

4/5
【副作用の嘘とホント】
❌腎臓に悪い → 健康なら嘘です。安全です。
❌ハゲる → 科学的根拠はほぼありません。
⭕️太る → これは半分本当。「脂肪」ではなく「水分」を筋肉に引き込むので1〜2kg増えます。でもそれは筋肉が張っている証拠。見た目はむしろ良くなります。

5/5
【結論:こう使え】
迷ったら「クレアチン・モノハイドレート」という種類を選んでください(一番安くて一番効く)。
毎日3〜5g、いつ飲んでもOK。
1ヶ月後、扱える重量が変わっているはずです。
さらに詳しいメカニズムや論文データは、ブログ記事で解説しています!
[ブログ記事へのリンク]

【参考文献メモ】

  1. Kreider, R. B., et al. (2017). International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine.
    URL: https://jissn.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12970-017-0173-z
    ※国際スポーツ栄養学会のポジションスタンド。最も信頼性が高い一次情報。
  2. Lanhers, C., et al. (2017). Creatine Supplementation and Upper Limb Strength Performance: A Systematic Review and Meta-Analysis.
    URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27328852/
    ※筋力向上(特に上半身)に関するメタ分析。
  3. Avgerinos, K. I., et al. (2018). Effects of creatine supplementation on cognitive function of healthy individuals: A systematic review of randomized controlled trials.
    URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29704637/
    ※認知機能への効果に関するシステマティックレビュー。

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