「脱毛サロンに2年通っているのに、まだ毛が生えてくる」「いつになったら終わるの?」という不安を抱えている方は少なくありません。結論から言えば、医療脱毛とサロン脱毛では、光やレーザーの「出力(エネルギー量)」が科学的に異なり、それが細胞を破壊するか、一時的にダメージを与えるかという決定的な差を生んでいます。
本記事では、毛が生えるメカニズムである「毛周期」と「毛乳頭」へのアプローチの違いを解説し、それぞれの完了回数の目安をエビデンスに基づいて提示します。あなたの脱毛が「終わらない」理由を科学的に解明しましょう。
【結論】医療脱毛とサロン脱毛の完了回数・期間比較
脱毛完了(自己処理がほぼ不要な状態)までの回数は、照射されるエネルギーの強さに比例します。医療脱毛は短期間で「破壊」を目指し、サロン脱毛は長期間かけて「減毛・抑毛」を行います。
| 項目 | 医療レーザー脱毛 | サロン(光)脱毛 |
|---|---|---|
| 完了回数の目安 | 5〜8回 | 18〜24回以上 |
| 完了までの期間 | 約1年〜1年半 | 約3年〜 |
| 細胞への作用 | 毛母細胞・毛乳頭の破壊 | 毛母細胞へのダメージ(制毛) |
- 結論:根本的な「永久脱毛」を望むなら、高い出力が許されている医療脱毛一択。
- 注意:サロン脱毛は通い続けることで毛は薄くなるが、照射を止めると再生するリスクがある。
- 選び方:短期間で確実に終わらせたいなら医療、痛みを抑えてゆっくり減らしたいならサロン。
根拠となる研究:熱変性と組織破壊の閾値
なぜ医療脱毛の方が回数が少ないのか。それは、組織を「破壊」するために必要な「温度」と「エネルギー密度」に科学的な基準があるからです。
研究デザイン
レーザー医学の研究では、毛を作る組織(毛乳頭やバルジ領域)を永久的に機能停止させるための条件が解析されています。
| 研究要素 | 詳細内容 |
|---|---|
| ターゲット | 毛包内のメラニン色素および毛乳頭 |
| 必要な温度 | 約60℃〜70℃以上(タンパク質の熱変性) |
| 照射エネルギー | 高出力レーザー(J/cm²単位での精密な管理) |
結果数値
医療用レーザーは、毛乳頭のタンパク質を瞬時に熱変性(破壊)させるだけの高出力を出すことが可能です。一方、サロンで使用される光脱毛(IPL等)は、法律により「組織を破壊しない範囲」の出力に制限されています。そのため、1回あたりの効果(毛母細胞への打撃)が医療の約1/3〜1/5程度に留まることが、完了回数が大幅に増える科学的理由です。
メカニズム:毛周期とアプローチの違い
脱毛が一度で終わらないのは、毛に「毛周期(サイクル)」があるためですが、医療とサロンではその効率が異なります。
細胞レベルの挙動
- 成長期(ターゲット):メラニンが濃い「成長期」の毛にのみ、レーザーや光は反応します。全体の約15〜20%がこの状態です。
- 医療のアプローチ:成長期の毛を通じて高熱を伝え、毛乳頭を物理的に破壊。その穴からは二度と毛が生えません。
- サロンのアプローチ:毛乳頭に「ダメージ」を与えて、毛の成長を遅らせます。細胞は生きているため、時間が経つと修復され、再び毛が生える可能性があります。
体験談:サロンから医療へ乗り換えた想定ケース
※想定ケース:サロン脱毛を12回受けたが、半年後にまた生えてきた20代女性
「サロンに2年通ってツルツルになったと思ったのに、半年休んだら細い毛がパラパラと…。[EXPERIENCE: 医療脱毛に乗り換えたところ、たった3回の照射でサロン12回分以上の減毛効果を実感しました。最初から医療にしておけば時間もお金も節約できたと痛感しています。]」
関連キーワード①:痛みと副作用のコントロール
医療脱毛は出力が高いため、痛みや肌への負担も懸念されます。しかし、現代の医療脱毛は冷却技術や成分ケアが進化しています。
- 蓄熱式脱毛(SHR):低温でじわじわ熱を蓄えるため、痛みが少ない。
- 冷却機能:照射面がマイナス数度まで冷え、熱痛を緩和。
脱毛後のデリケートな肌修復には、パンテノールなどの成分が有効です。
パンテノールで肌荒れは治る?「皮膚修復の科学」
関連キーワード②:硬毛化(こうもうか)のリスク
特にサロン脱毛や低出力の医療脱毛で起きやすいのが、逆に毛が太くなる「硬毛化」です。
| 現象 | 原因と対策 |
|---|---|
| 硬毛化 | 中途半端な熱刺激が毛細胞を活性化させてしまう。高出力への切り替えが必要。 |
肌トラブルの際の適切な処置については、こちらの記事も参考にしてください。
ヘパリン類似物質は顔に塗れる?論文が示す「3つのNG条件」
よくある質問(Q&A)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| サロン脱毛は全く意味がない? | いいえ。「一時的に減らしたい」「痛みに極端に弱い」方にはメリットがあります。 |
| 医療脱毛はなぜ「5回」がセットなの? | 毛周期の関係上、1回で反応するのは全体の約20%。5回でほぼ全ての毛を網羅できるという計算です。 |
| VIO脱毛はどちらがいい? | 毛が濃く根深いため、確実に効果を出すなら医療脱毛が強く推奨されます。 |
まとめ
脱毛サロンに通っても終わらない不安の正体は、「細胞を破壊できない制限出力」という科学的・法律的な壁にありました。サロン脱毛は「抑毛」、医療脱毛は「破壊」という根本的な目的の違いを理解することが大切です。
もしあなたが「一生モノのツルツル肌」を最短で手に入れたいのであれば、完了回数が圧倒的に少ない医療脱毛を選ぶのが最も合理的です。自分のライフスタイルや痛みの許容度に合わせて、正しい選択をしましょう。
参考文献
- Goldberg, D. J. (2002). “Laser hair removal.” Dermatologic Clinics.
- British Journal of Dermatology: “Comparison of long-pulsed diode laser and intense pulsed light for hair removal.”
- 日本美容外科学会(JSAS)脱毛に関する見解.


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